第1章 気付いた本心

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俺は、気持ちを一瞬で切り替えて陽介と、部員達の方へと振り返った。 「あー。残念やわ。後少しやったんやけどさ。まぁ後もう一回チャンスあるから。みんなそんな風に暗くならないでよ。」 俺は、精一杯の作り笑顔で言った。 「足痛てぇ。」 なんて言いながら、南高校のベンチに戻る。 明らかにおかしい俺の雰囲気に、陽介も部員も戸惑っている。 みんな、この大会の大切さは十二分に知っているからだ。
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