最悪の一日

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 僕の名前は、黒屋 駿(くろや しゅん)。  どこにでもいる平凡よりも少しだけ不幸な人間だ。  幼いころに、父親が多額の借金を残して蒸発した。  母親は一人で一生懸命働いて、僕を育ててくれた。  高校生になると、いろんなアルバイトをして、借金の返済に充てた。  高校卒業後も進学はぜずに、借金返済のために仕事を転々とした。  そんな生活の中、僕は彼女に会って――恋をした。  僕らは付き合うことになった。  そして……僕は今、病院にいた。
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