キョン子とスーさん 七夕編

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私は斎藤今日子、あだ名は色々あるけとあまり気に入ってないのは誰が言ったかキョン子 キョン、つまり私の双子の弟のあだ名。 だからその姉の私はキョン子 …ふざけてる。 しかし、この頃は今以上に嫌ってはいなかった。 この二年後のクリスマスの意味の分からない大失恋までは。 で、今日は七月七日、つまり七夕。 おり姫と彦星が年に一度再会できるという何ともロマンチックな日にある熱血君は私を屋上に一人残し、校庭に白線引きを使い何かやっている。 私は一人、寂しく初夏の夜の寒さに震えていた。
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