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『ま、今はそんな話は横に置いといて。この指輪はね、成り代わりの選択をした人は必ずこの指輪を装着するのが義務になってんのよ。』
こいつスルーしやがった。
何事も無かったかの様にスルーしたぞコイツ。
「義務って、ま、確かに先刻ので理由は何となく納得したけどよ。」
確かに指輪を装着しなかったら確実に消えていた。
だが、実際はもう少し本当に遅かったら
今頃確実に不審者として警察のお世話になっていただろう。
「所で、何で辿り着いた場所が公園だったんだ?」
至って当然な疑問に
謡にまたスルーされないかヒヤヒヤしたが
『あー、それは多分。つまり、貴方が1番が強く何か思うものがあった場所だったからじゃないかな?だからそこに辿り着いたのよ』
「1番強く…」
謡の言葉に俺は黙り込む。
あの光に辿り着いた瞬間。
俺が速攻で脳裏に浮かんだ場所が此処の公園。
あの場所に行きたいと強く願ったからだ。
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