【初日】現世

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聞こえた悲鳴に顔を上げると そこに居たのは制服を着た少女。 「あ、すいませんっ!!驚かせてしまって」 俺は慌てて謝りながら 相手の顔をよく見た瞬間。 俺は驚きを隠せなかった。 そこに居たのは (嫌でも解る、いや解らないわけないじゃねぇか) 改めて見るその姿に 俺は胸を締め付けられる思いだった。 「あ、いえ。大丈夫ですから」 そう謝る少女は勝ち気な瞳をしていた。 俺が驚かせてしまった相手は 俺の実の妹。 井上梓(いのうえあずさ)だったからだ。
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