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聞こえた悲鳴に顔を上げると
そこに居たのは制服を着た少女。
「あ、すいませんっ!!驚かせてしまって」
俺は慌てて謝りながら
相手の顔をよく見た瞬間。
俺は驚きを隠せなかった。
そこに居たのは
(嫌でも解る、いや解らないわけないじゃねぇか)
改めて見るその姿に
俺は胸を締め付けられる思いだった。
「あ、いえ。大丈夫ですから」
そう謝る少女は勝ち気な瞳をしていた。
俺が驚かせてしまった相手は
俺の実の妹。
井上梓(いのうえあずさ)だったからだ。
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