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黙り込んでしまった俺に
梓は体調を崩したのかと思ったのか
「アラタさん、顔色が悪いですけど大丈夫ですか?」
心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「え…いや、大丈夫だよ」
まさか妹に心配されるとは。
これが俺だったら絶対に嫌味になるだろうけど。
まさか事故にあってから気づかされるとは。
不謹慎であるが
だけど改めて人の思いというのは形になって見えてくるものだ。
(不思議だな…身体はアラタだけどこんなに嬉しいものだなんて)
どこかくすぐったく
ムズムズした感じがあったが
それは悪い気がしなかった。
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