【初日】幸せのひと時

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「しかし…今日は本当に疲れた」 色んな事がありすぎて。 真っ直ぐにベットへ直行すると身をベット全体に預ける。 いつものベット。 今の身体はアラタだけど 魂は自分だから自分の部屋の雰囲気はちゃんと解っている。 壁に貼られた好きなロックバンドのポスター。 棚にはCDコンポとケース棚に入れたCDの数。 机にはサッカー関連の雑誌。 床には愛用のサッカーボールも置いてある。 物は多いけど そう見えない様に工夫を繰り返したした俺の部屋。 「…やっぱり、落ち着くな」 自分は事故にあって 身体は今でも病院にあるのに 何でアラタとして自分は自分の部屋で寛いでいるんだと自分にツッコミを入れたくなるが。 しかし、今日は本当に疲れた。 「明日は…現場に行ってみるか」 自分が事故にあった場所。 今でも不安と恐怖を隠せないが だけど、もしかしたら 何か解るかもしれない。 (何かが…解……。) 色んな事があったのと 疲れもあったせいか いつの間にか 俺は目を閉じて眠りの世界へと 導かれていた。
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