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俺は部屋を出ると
気合いを入れる様に顔を叩いた。
今日は絶対にと決めていた事を実行するのだ。
"自分が事故にあった現場に行く"
リビングに再び下りると
梓の姿は既に無く
リビングには母さんが一人だけ居た。
「おばさん、俺少し出かけてきますね」
その事を伝えると
いってらっしゃいの言葉を背を受けて玄関に向かう。
玄関にら梓の靴が無い。
どうやら梓も出掛けた様だ。
玄関を開けると見慣れた風景と道が見える。
『わんっ!』
そんな鳴き声に視線を向けると
足元にじゃれてくる愛犬・マックスの頭を一撫でしてやると俺は外へ出た。
俺が事故にあった現場までは
ここからそう遠くはない。
心臓がうるさいぐらい跳ねたが
行ってみなければ何も手がかりは掴めない。
そんな意を決して俺は歩き始めた。
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