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「嘘だろ…?」
改めて突きつけられた事実に
頭の中が真っ白になりそうだ。
(俺が…死んだ?)
今、こうして立っていて
目の前のコイツと話をしているのも
現実の世界の俺は
もう死んでいるという事になっているのか?
そんな俺の反応に
自身の髪を指に絡めていた彼女が
「魂は確かに此処に来ている。それは紛れもない事実。まぁ、1つだけ違うのはあんたはまだ死んでないって事だけ」
「死んでない…?って事は俺はまだ生きてるって事なのかっ!?」
食ってかかる様に彼女の手を掴み俺がそう問い詰めると
彼女は驚きの表情を浮かべたがすぐにフッと笑い
「そうよ。意識不明なだけであんたはまだ完全には死んでいない」
パチン。
彼女が指を鳴らすと
鈍い音と共に彼女の頭上に空間が現れる。
その空間にスクリーンが出現するとまるで映画館の様にそこに映像が流れ始めた。
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