銃声の証明

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一生を決めるものが何なのかなんて 人には分からない 留置所で出会った少年ヤクザは散弾銃を抱えて敵の組に殴り込んで捕まった 罪だと知りながらも会社の命令で裏金をさばいて捕まった奴もいる 環境が人の運命を決める やむにやまれず罪を犯す哀れな人々は 涙を呑むように自分の運命を受け止めている テレビのニュースで金賢姫が猿ぐつわで連行される姿を見た 舌を噛み切って死ぬことすら出来ない 幼い頃にさらわれテロリストに育てられた彼女は 世間のさらしものにされ獄中で暮らし拷問を受けている 自分の本当の親さえ知らないと彼女は言う 彼女にはそれしか言うことが許されないのだから… 一体 誰に責任があるんだ なぁ 死ぬまで運命を恨み続け わけもわからぬまま言われたとおりに生きてゆけとゆうのか 運命のなすがままに生き 罪を背負う哀れな人々が救われればいいのだが…
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