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「私達友達だよね?」
「うん」
「親友だよね?」
「うん」
「じゃあ、私と友吉君の事応援してね!」
「、、、、、、うん」
なぜ、『うん』と言ってしまったんだろう。
なぜ、『私も友吉が好き』と言えなかったんだろう。
私の名前は雅 柚木(みやび ゆずき)、何処にでもいそうな高校2年。
友達は由美(ゆみ)、可愛くてみんなから好かれてる。
私と由美は幼なじみで姉妹みたいに育った。
いつも一緒だった、好みも全く一緒だった、、、
好きな人も、、、、、、
一緒だった。
でも私は言えない。
由美に応援すると言ってしまったから、、、
「私も友吉が好き」
こんな言葉を発する事はもうなくなってしまったんだろうか?
ある日、友吉が私に話かけてきた。
「雅!今日暇か?」
「え、うんまぁ、暇だけど?」
少し後ろめたくなった。
友吉は由美が好きな人、でも私も好きな人。
まるで横取りしている気分だ。
「どうかした?雅?」
「え、あ、なんでもないよ。で、急にご飯食べに行こうなんてどうしたの?」
「あ、ああ。えっとな、雅にだから話すんだけど、、、」
私は一瞬ドキッとした。
でも、それは思い違いだった。
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