番外編① THE SWINGM@STER

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そして桜は烏兎、プロデューサー、舞を淡々と三振にした。 「驚いたわよ、アンタの妹の投げ方。」 「そうか?俺は少々自重してほしいんだけどな…あんなに足を…。」 「ふふっ。兄らしい発言ですね、あなた様。」 律子、駿、貴音が話していると… 「ん?兄さん…呼んだ?」 桜がやってきた。 「うんにゃ、呼んでない。」 「そう…ところでこの回は四条さんからだよ。」 「え…私……。」 「ああ、そうだったな。がんばれ、貴音。」 「はい……あなた様やチームの皆様のために…。」 そう言って貴音はバッターボックスへ向かった。 そして、 (ビシュッ!!) 舞の速球が貴音に迫る! すると、 「これが私からの贈り物です!!!!」 (カキィィィィン!!) 貴音の打球はなんと外野の頭を抜けた。 「おお、二塁打だぞ、貴音!!」 ベンチの皆は歓喜。 「ん?どうしたのかしら、あれ。」 その中で律子は何かに気づく。 それは… 「皆様方、これが今の私に出来る唯一の贈り物です。“思い出”という形のない贈り物…私にはお金などありません、形あるものなんて買い与えて差し上げることなどできません…」 貴音が何やらブツブツ言いながらこちらへやって来る。 だが… 「た、タッチ…(ポスッ)」 「!?」 「アウト!!」 ベースを離れていたので小鳥のタッチでアウトになった…。
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