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そして…
「これが私からの贈り物です!!!!!」
先程のように貴音は外野の頭を越すヒットを打ち、
「皆様方…」
例の如く口上が始まる。
しかし、今度は…
「ああ、タイムをお願いいたします。」
審判にキッチリとタイムを告げた。
「皆様方、これが今の私に出来る唯一の贈り物です。“思い出”という形のない贈り物…私にはお金などありません、形あるものなんて買い与えて差し上げることなどできません。それでも、形は無くても“思い出”はいつまでも残りつづける、私はそう信じております。」
口上を言いきって、満足したかのように戻っていったのだった。
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