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「にゃぁ…」
―寒い…
ママはどこに行ったんだろう…
小さな猫は身体を丸めた。
寒さを少しでも凌ぐため、顔を
自分の身体に埋め込みながら
小さな身体で寒さに耐えた。
「お腹空いたにゃぁ」
そんな子猫を月が照らした。優しく、白い光。ふ、と辺りが暗くなったので子猫は上を見上げた。
(お兄さんだぁ…)
そこに立っていたのは男性。月の逆光により男の表情は読み取れない。男は子猫を抱き上げ、家に連れていった。
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