もも太郎

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昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。 ある日、おじいさんが山へ竹を取りに行っている間に、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。 おばあさんが洗濯をしていると、川上からおいしそうな桃がドンブラコ、ドンブラコと流れてきました。 おばあさんはその桃を家へ持ち帰りました。 「おじいさん、今日は川で桃がとれましたよ。ところで、おじいさん、その子はなんです?」 「この子は竹やぶの中に捨てられておったんじゃよ。かわいそうだから、連れてきたんじゃよ。この子をうちで引き取ろうと思っての。」 そう言うおじいさんの腕の中で、小さな赤ちゃんが眠っていました。 「それはそれは、かわいそうに。うちで育てましょう。」
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