1部 絆

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スタジオに着くと、中から紳助さんの声が聞こえる。 扉のむこう。 スタッフが頃合いを見計らって、扉を開けた。 眩しい光。 「あ…?あー!!」 最初に聞こえたのは誰だったろう。 「え?」 「ノック?」 「直樹!」 ざわつく声。 その中、紳助さんが走ってきた。 「あ、あの…。 紳助さん…。」 言い終わる前に抱き締められた。 「ほんまにお前は…。 今何時や…。」 「…すみません。 でもあの…。」 「ええから。ほら。」 背中を押されて、みんなが待つ所まで。 「すみません、遅刻してきたやつがいました(笑)。」 「ノック!」 「お帰り!」 ファミリーが立ち上がって迎えてくれた。 「みんなごめんなさい。 あと、ただいま!」 上がった歓声。 ありがとう…みんな…。
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