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スタジオに着くと、中から紳助さんの声が聞こえる。
扉のむこう。
スタッフが頃合いを見計らって、扉を開けた。
眩しい光。
「あ…?あー!!」
最初に聞こえたのは誰だったろう。
「え?」
「ノック?」
「直樹!」
ざわつく声。
その中、紳助さんが走ってきた。
「あ、あの…。
紳助さん…。」
言い終わる前に抱き締められた。
「ほんまにお前は…。
今何時や…。」
「…すみません。
でもあの…。」
「ええから。ほら。」
背中を押されて、みんなが待つ所まで。
「すみません、遅刻してきたやつがいました(笑)。」
「ノック!」
「お帰り!」
ファミリーが立ち上がって迎えてくれた。
「みんなごめんなさい。
あと、ただいま!」
上がった歓声。
ありがとう…みんな…。
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