1部 絆

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「お疲れ様~!」 今日も舞台の稽古が終わった。 随分仕事から離れていたから、カンを取り戻すのに大分かかった。 でも、本当なら去年の秋にやるはずだったのを、 僕が戻って来るまで待っててくれた。 それが嬉しかったから。 精一杯頑張ろうって思える。 「ノク兄、このあとみんなで飲みいきましょうよ。」 「あ、うん。 ちょっと待って。」 携帯のメールチェック。 何通かの着信の中にあの人からのが。 『島田紳助』 「『電話してくれ』?
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