3部 大空へ

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『~♪ もしも僕に翼があれば…』 「これって…。」 「ノックの声だ!」 みんなの声にのせて、あのあいつ特有の低い声。 「もうちょい、早けりゃよかったな。」 そうすれば、全国移動組のと一緒に、エンディングで流せたのに。 あいつの優しい声に耳を傾けながら、苦笑した。 アルバムには合わせてやろうと思う。 ヘキサゴンファミリーとして。 いつか、あいつの納得がいく形で、″ここ″に戻って来る日を、いつまでも待ってる。 みんながあいつに返事を送るのを見てから、今はもう暗い空を見上げた。 去年あいつが伝えた言葉。 『空って繋がってるから。』 この同じ空の下で、きっとまたいつか。 END
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