1部 絆

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「え…?」 どうしたい? 『事務所との事は聞いた。 舞台の事もつるのや上地が話してた。 あとはお前の気持ち一つやろ。』 「…紳助さん、でも。 これ以上みんなに迷惑かけられないです。」 『迷惑やと?』 「僕のせいで去年…。」 『はあ~。 そんなん、誰も気にしてるか。』 呆れたような口調。 『むしろ、あのあとみんな、どんだけ落ち込んだと思う? 上地なんか、見てられへんかったわ。』 「でも、僕は…。」 それでも、食い下がる訳にもいかない。 自分がかけた迷惑がどれほど大きかったか。 それを思えば。
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