第二章 救うための戦い

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――三日後 「ふぅ……まぁ、こんなとこか……」 「はい。ありがとうございました!」 3日間の修行を終えた俺は2本の短刀を腰にしまい、ギルスさんに礼をして立ち去ろうとしたその時、ギルスさんが声をかけてきた。 「おい!クレス!」 「何ですか?」 「必ず連れて帰ってこいよ。あいつはアランから託された大切な……宝物なんだ……」 ギルスさんは瞳にうっすらと涙を浮かべている。 今は亡き親友の娘がさらわれたんだ。かなり心配していたんだろう。 「分かりました。エルンちゃんは俺にとっては自分の命よりも大事な人ですから。必ず助けます!」 俺はギルスさんに笑顔を見せると、転移魔法を使ってサンスルス遺跡へと向かった。
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