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「ふ~ん、メリアとフォルテはここの存在がわからない状態なの?っていうか教えてとは一言も言ってないけど?」
我ながらわかりやすいと思う説明をしたら、桃からそんな口答え。
「黙らっしゃい。教えたのは一応仲間だからだ。それ以上でもイカでもない。所属があるメリアと、自由行動のフォルテにはまだ伝えていない。メリアは1週間位で伝わると思うが、フォルテはわからんな。」
フォルテには何時か伝わるだろう。居てもいなくても別にいいし。
そんな事を考えていたら、入口から声が聞こえた。
「待たせたな。拠点の状態まとめが終わったぞ。おっ?起きてこっちに来てたかハニー。」
全身黒色の服に身を包み、桃が蹴破った扉から、入ってきた黒闇がニヤニヤしながら桃に言った。
「勝手に呼び名変えるな。こっちもダーリンって呼ぶぞ。」
「悪かった(笑)気持ち悪いからやめてくれ。次は隣国の調査だったか?一緒に桃も連れていこうか?」
流石旦那。妻の扱い方をわかってらしっしゃる。
「頼むわ。ちょっと興奮してるからしっかり見張れよ(笑)」
「誰が欲情してるって!?」
「「言ってねーよ。」」
漫才も終わり、桃が黒闇について行こうとした時、思い出した様に振り向きこう言った。
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