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女性は、扉を蹴り破って奥へ進んだ。扉は止め具と取れて床に転がった。
※後日、見積もりを頼んだら、8000円した。弁償してもらおう。
そこは、広くダンスができる位の広さがある。
まさに、王座の前の雰囲気を醸し出していた。
女性は正面を見つめながら歩いて来た。
見つめる先には、男が王座に座っており、肘をついて女性を見ていた。
「なぜ、そんなに怒っている。新しい屋敷だ。もう、旅をする必要もないのに。」
「最近こそこそしてると思ったら、薄気味悪い所に呼び出されて、
ここが新しい俺達の家だ。
なんて言われたら、ムカつくだろ。何にも準備してないし、聞いてなかったからな。」
女性は激怒というより、プンスカ怒っていた。
「長い付き合いなのに、黙っていて悪かった。《桃》確実になるまで黙っていたかったんだ。期待をさせて、
やっぱ無し。
とかは言えないだろ。何より準備は、これから皆でやるんだよ。」
男は女性に《桃》と呼んだ。桃は目線をそらし、諦めたかのようにため息をはいた。
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