事の発端は、元カレ。

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「ニャオゥ……」 猫は上目遣いで 何かを請うように私を見上げてきた。 「ん?どうしたの?」 私はほほえんで猫にそう問いかけた。 猫は私の脚に顔をすり寄せてくる。 私は傘を顔と肩で固定し、 両手で猫を持ち上げた。 猫はガラスの様な美しい瞳で こちらを見つめてきた。 「首輪ついてない… やっぱり野良かな」 と、そのとき。
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