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しとしとと降り注ぐ雨が
私の傘からこぼれ落ち、
猫の鼻にちょうど当たった。
ピチャッ
「ニ゙ャッ!?」
猫は驚いて一瞬目をつぶった。
そして不思議そうに
次から次へと傘から滴る水滴を
必死で目で追いかけている。
その姿がとても愛らしくて
私はそっと猫の頭をなでた。
猫は気持ちよさそうに目を細める。
雨に当たっているからか、
猫の毛は少し湿っていた。
「ふふっ…。
君、可愛いね。
おうちはどこ?
それとも…野良ちゃんかな」
私は猫の顎をなでると
猫はゴロゴロと喉を鳴らした。
そしてスッと私に寄り添ってきた。
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