【出会い】

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(…私、野垂れ死に確定やな。) 目を瞑って、考えを巡らしていると、突然首に冷たい物が触れた。 「動かないで下さいね」 涼やかな声と首に当たっている感触に驚いて顔を上げると、刃物を構えている少年がすぐ脇に立っていた。 「あ…」 「僕の尋ねる事に答えて下さい。 あなたは怪しげな身なりをしていますが、異人ですか?」 刺す様な視線に美央の身体が竦み、上手く声が出ない。 「…ち…がい……ます……。」
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