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「こいつか。…ふん。確かに異人の様な身なりをしてやがる。」
綺麗な顔をした男もまた、美央を冷たく見据えた。
平成の世を生きていた美央にとって、彼等が浴びせてくる敵意は、氷のナイフで心臓を刺されるに等しい恐怖感を与えた。
「…おい!女!お前の名は?」
「か…桂…木…美央…です」
自分の名前を言うだけで、息が切れる。
「生まれは何処だ?」
「京都です…」
「妙な身なりをしているが、何処で手に入れた?」
「わ…たしの、住んでた所の…衣装…です」
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