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君と私の手が重なる
君は
ただの友達
のはずなのに
何でこんなに
ドキドキしなきゃ
いけないの?
君は私の手を優しく握って緊張したような顔で
言った
そう
あのコトバを……
私がそのコトバを
聞くはずがない
そう思って
その気持ちを
殺してきた
君への気持ちも
何故か
頬にあたたかいものが
流れた気がする
瞳をつむってしまった
(メ)
私の身体を
優しく包み込む
この優しさに
甘えてしまって
いいのだろうか?
甘えたくないと
言ったら嘘になる
本当は
すごく甘えたい……
自分の中にある
我が儘を全て
君にやってしまいたい……
君は私の中にいる
悪魔に
気付いているだろうか?
いや
正確には
天使と悪魔
君が言った
「僕じゃやっぱり
ダメ?」
腕の力が緩む
私の顔を
覗き込まれたが
瞳を合わせず
ただ
首を振った
君は笑って
さっきより強く
私を抱きしめた
私も君を
抱きしめ返した
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