第一話‐混沌へのプレリュード

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「嘘…だろ…!」 目覚まし時計を見て俺は驚きを隠せなかった。 時計の針が8時20分を指していたからだ。 始業式が始まるまであと10分…それまでに学校に着かなければ、生徒会長に殺される…!! 一分で身仕度を済ませた俺は、慌てて家を出た。 すると玄関前に俺と同じ高校の制服を着て、背中には大きなリュックを背負っている女の子が「ナムナム…」と呟きながら手を合わせていた。 背は小さくて(150cmくらいかな?)、肩まで伸びたストレートの黒髪が印象的な子だな。 その子は全く動く様子もなかった為、逆に気になって声を掛けてしまった。 「あのー、俺ん家の前で何してるの?ていうか…キミ誰?」
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