第一話‐混沌へのプレリュード

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不意に声を掛けられた事に驚いたのか、その子はビクッと肩を揺らしたが、手を合わせた状態のまま返事を返してきた。 「名乗る程の者じゃありません」 「いや、名乗ろうよそこは…ここは俺の家の前だし」 俺がそう言うと彼女は目をカッと開いて、俺をビシッと指差してきた…。 「私の名前は…何でしょうか!! 正解したら五万ゲソあげますよ」 「知るかー!!ゲソってどんな単位だよ!!って、こんな事してる場合じゃなかった…。じゃ、俺はこれで!」 慌てて学校に向かおうとしたら、後ろから声を掛けられた。 「待って下さい!」 「え?」
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