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‐ズベシャー!!‐
「いってえー!!」
走ろうとした足を急に掴まれ、俺は勢い良く地面に転倒した。
擦りむいた額を押さえつつ、女の子の方を振り返った。
「な、何しやがんだ!」
俺の文句に女の子は悪びれもせず、
「…その制服はプレジデント華麗高校のものですよね?
私、今日からそこに通う事になった阿笠 梨季(あがさ りい)と言います…という訳で、私を学校まで連れてって下さい」
阿笠と名乗ったその子の言葉を聞くと同時に、俺はカバンから紙とペンを取り出し、学校までの簡単な地図を書いて渡してあげた。
「この地図の通りに行けば学校に着くから…それじゃ!!」
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