第一話‐混沌へのプレリュード

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‐ズベシャー!!‐ 「いってえー!!」 走ろうとした足を急に掴まれ、俺は勢い良く地面に転倒した。 擦りむいた額を押さえつつ、女の子の方を振り返った。 「な、何しやがんだ!」 俺の文句に女の子は悪びれもせず、 「…その制服はプレジデント華麗高校のものですよね? 私、今日からそこに通う事になった阿笠 梨季(あがさ りい)と言います…という訳で、私を学校まで連れてって下さい」 阿笠と名乗ったその子の言葉を聞くと同時に、俺はカバンから紙とペンを取り出し、学校までの簡単な地図を書いて渡してあげた。 「この地図の通りに行けば学校に着くから…それじゃ!!」
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