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阿笠さんが無言で地図を受け取ると同時に、俺は脱兎の如く駆け出した!
少し気になり後ろを振り返ったが、阿笠さんが追いかけてくる様子は無い。
(良かった~…しかし朝っぱらから怪我するなんてツイてないな…)
「危ない!!」
「えっ…グフォッ!!」
振り向いた瞬間、バレーボールが俺の顔面に直撃した!!
思いも掛けない衝撃にフラフラになっていると、転がったボールを拾った阿笠さんがこともなげに言い放った。
「こんな幼稚な地図で本当に学校へ辿り着くのかアヤシイものです。
という訳で、おとなしく私を学校に連れていって下さい」
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