第一話‐混沌へのプレリュード

5/18
前へ
/145ページ
次へ
阿笠さんが無言で地図を受け取ると同時に、俺は脱兎の如く駆け出した! 少し気になり後ろを振り返ったが、阿笠さんが追いかけてくる様子は無い。 (良かった~…しかし朝っぱらから怪我するなんてツイてないな…) 「危ない!!」 「えっ…グフォッ!!」 振り向いた瞬間、バレーボールが俺の顔面に直撃した!! 思いも掛けない衝撃にフラフラになっていると、転がったボールを拾った阿笠さんがこともなげに言い放った。 「こんな幼稚な地図で本当に学校へ辿り着くのかアヤシイものです。 という訳で、おとなしく私を学校に連れていって下さい」
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加