第一話‐混沌へのプレリュード

6/18
前へ
/145ページ
次へ
彼女が言葉を言い終える前に、俺はフラフラな体で再びとんずらした。 逃げる俺!今度は追いかけてくる彼女! どうやら足の速さは俺の方が上らしいな…。 俺と阿笠さんの距離が大分離れた事に安心し、少し走るスピードを落とした。 「あ、危ない!」 後ろからまた声が聞こえた…同じ手を二度も食らうか! 俺は横に一歩体を移し、後ろを振り返らずに走っていた…が!! 「へもぐろぉー!!」 突然真横から飛んできたボールが、俺の左頬に深くめり込んだ。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加