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「春山禄様、立木眞子様はこの時点で敗退となってしまいました。本当に残念―――」
「残念だったな、禄。」
主催者側の話を遮って話出したのは、幼なじみであり、共に雀士同士でライバルの谷川典矢だった。
禄は敗者となった悔しさと悲しさ、怒りで心がかなり混乱していたのだが、人を見下ろすような目で彼は迷うことなくこう続けた。
「まさか、お前が俺に負けるなんて、マジで驚いたよ。幼なじみの俺に負けた―――悔しいか? ほう、そうかそうか。やっぱそりゃ悔しいよな。」
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