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さて...残り5分を過ぎた頃。成実があることを閃いた。
「なぁ、非常階段ってどっち?鍵とかある?」
「鍵?」
成実は封鎖された東口にある非常階段を利用しようというのだ。しかし、全ての非常階段には鍵がかかっている。
「結衣子、鍵!!」
「えっ?何?」
成実に言われ、良平は結衣子に鍵を尋ねる。
「いやいや、結衣が持ってるわけ...」
「あるよ」
結衣子は、携帯電話についているストラップのうちから鍵を取り出す。
こやつのストラップは...どんな趣味かと、疑いたくなるが。
「はい。鍵...時間ないから行こう」
結衣子は、平然な顔をしながら東口へ向かう。
しかし、
更なる問題が彼らにあった。
西口からは教師が隠れている生徒を探しに幾人、侵入していた。が、彼らの問題は他にあり....。
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