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「こんな内容じゃ、わからんでしょ!!」
菜依の怒りは収まらない。しかし、優稀にはいつものことだと笑みを浮かべる。
「いいんじゃない?この篠宮学園は私立校でも、成績が格段に悪い。卒業生と来年を見据えた企画なんだろ?」
そういって現れたのは、学生議会長である『成沢千歳』。いわゆる生徒会長様である。
「うちの会長がそこまで、考えているとは思えないんですよ」
「すごい言われよう」
『和月日和』は笑いながらやってきた。
「なんだよ。日和も千歳も。いっとくけど、あんたたちも鬼ごっこ参加だよ!!」
「いんや、生徒会としては、執行部の補佐役を命じられてるから、成績は気にならない。最も、オール5の俺に、なんのメリットがある?優稀・・・」
嫌味ったらしく言う彼に彼女はつまらなそうにため息をつく。
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