始まりの音

3/11
前へ
/195ページ
次へ
名前は慎哉、年は30歳だと。 話せば話す程惹かれていく優梨華だった。 車ですれ違うと手を振ってくれたり、保育園で会うと話しかけてくれたり。 武と出逢って数年。 武以外の男の人とこうして話したりする事すらなかった。 娘の優花が産まれてからは尚更、化粧をする時間すら無く忙しく過ごしていた。 しかし、慎哉と出逢って、忘れていた『女』である自分を思い出した。
/195ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加