殺人者と泥棒

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【殺人者】 風呂から上がり、バスタオルで体を拭いていると、玄関の扉が開く音が聞こえた。 青木は最初それが何の音なのか分からなかった。 しかし、続けて今度は扉が閉まる音が玄関の方から聞こえてきたので、青木はようやく理解した。 どうやら来客のようだ。 青木はさらに考えを廻らせる。 そうして一つの結論を導き出した。 “この客は招かれざる客である” そう、青木は現在一人暮らしをしている。 合鍵を持つ人物はいない。 扉には鍵が掛かっていたはずだった。 つまり、招かれざる客とは泥棒である。 どうしてこんな時に、と青木は思わずにはいられない。 明らかにタイミングが悪かった。 泥棒に入られるのに良いタイミングがあるのかどうかは分からなかったが、やはり今はタイミングが悪い。 しかし、起こってしまった事はどうしようもない、と青木は思い直す。 どうするべきだろうか。 泥棒に入られた際の最善の策とは何か。
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