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水
身近にあって
周りにあって
世界中にある
水蒸気
水滴
氷
様々なものに姿を変える
水蒸気は雲になって空から雨を降らして
水滴は川になって空から海へバトンをつなぐ
海はすべてのいのちのみなもとで
たくさんのいのちを産み出して
全てを受け入れてくれるけど
大勢のいのちを返してくれない
雨は汚れを洗い流す
体の
心の
いろんな汚れを洗い流す
泣けない人の代わりに泣いてくれているのだ
綺麗な雨
優しい雨
恵みの雨
そんな雨を酸っぱくしたことは
人が犯した大きな罪だと思う
雨を酸っぱくして
森を削り
氷を溶かして
生き物の居場所をなくして
川を汚して
たくさんのいのちを奪った
罪と罰
罪には罰を
いつか必ずくる
裁きをうける日が
罪を償う時が
その時人はこう思うのだ
「なんでこんなことになったんだ」と
水には心がある
水には言葉の意味がわかるのだ
きっと水は
今も
もしかしたらこれからも
1人静かに
泣いているのかもしれない
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