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重たい扉をゆっくりと開けて声の主を探すと、八重歯の笑顔が俺を迎えた。 「あ、薮!伊野ちゃんが呼んでる」 「わかった、さんきゅ」 今俺に笑顔を向けたのが永遠のパートナー、光。 メンバーのなかで随一の持久力と抜群の脚力を誇る、ムードメーカー的存在。 射撃の腕が立つしだいたいの武器の修理もできる。 気配を消すのも上手い最高の射撃者。 ちょっとでかい街じゃ有名で、名の知れた指名手配犯ってとこ。 俺とは昔からシンメで一緒にやってきてて、俺にとって一番大切な人。 普段はうざいんだけど俺にぞっこんなの、光は。まぁ、俺も言えないだけで光にぞっこんなんだけど。 とにかく光の全てが大切で二人で一つって生きてきた。 .
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