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「じゃ、次はここか。」 「うん、そうなるね」 次のターゲットを決めてふと伊野尾の隣で寝ている有岡を見た。すーすーと規則正しい寝息をたてている。ほんとにまぁ、よくねる子だこと。 「大ちゃん、また寝てんの?」 「成長期だから」 「成長してるように見えないんだけど…」 「そこはスルー、してやってよ」 ふふ、と伊野尾と顔を見合わせると、後ろから光がやって来た。 「あれ?大ちゃん寝てんの?」 光は八重歯を見せてにかっと笑う。これは光が何かたくらんでいるときの癖。 あーぁ、可愛そうな有岡くんは八乙女に虐められることになりそうです。 「光、俺もやる」 伊野尾が椅子から立ち上がる。伊野尾までやるのかよ、俺知らねー。 .
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