突然の失踪

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突然の失踪

ここは、フレデリック王国。 農耕と炭鉱て栄えている小さな国。 この小さな国には、双子の王子と王女がいました。 2人は双子らしく、とても似ていました。小さいころは容姿端麗で、誰もが認める美しさでした。 しかし、10年後… 王女はとても美人で活発な女性(男勝りな性格)に育ちました。 王子は背も低く、おとなしい(頼りない性格)男性に育ちました。 2人の関係といえば、王女はいつも王子を利用して公務をさせたり、勉強を抜け出したり。 王子はそれが原因なのか、部屋に閉じこもってしまうことが多くなっていました。 王様や王妃様、王室の使用人たちも、ガサツな王女とオタクな王子に心配抱くほどでした。 そんなある日、王女にお見合いの話が持ち上がりました。 隣国で、大国と有名なアルフォード王国の第一王子とのお見合い話でした。 それを聞いた王様は、喜んで王女をお見合いに出すことを計画しました。 しかし、それを聞いた王女は書き置きを残して、お見合いの当日に突然失踪してしまいました。 「親愛なるお父様へ 私、クレアはこのお見合いを考えさせてもらう時間を頂きたく、少しの使用人を連れて旅に出ます。心配はご無用です。落ち着きましたら必ず連絡は致します。クレア」
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