第1話 市ノ瀬リナ

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「え?」 リナは目を開き、少しだけ驚いた顔をした。 ……。ダメだったか……? 手の平に尋常じゃないぐらい汗をかきながら返事を待っていると、リナはニッ、と悪戯っぽく笑みを浮かべた 「それってデートのお誘い?」 「そうだよ」 ストレートに聞かれると恥ずかしい。たじろがずにストレートに返す。 「うん、来週空いてるからいいよ」 「お、よかった」 心のガッツポーズ第2弾。 ここで思い切り喜んだらリナも喜んでくれるんじゃないかでもそれってみっともなくないかとか考えが巡っている間に結局微妙なリアクションしかとれなかった自分が情けない。 そして予定を取り付けて、二言三言交わしてから、じゃあまたメールする、と言ってわかれた。 よし、順調!ってことにしとく!
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