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後々わかったことなのだが、この友人は他の第三者にまで皐月の悪口を有ること無いこと言いふらしていたのだ。
友人と呼べるかすら危うい仕打ちではあるが、皐月にとってそんなことはどうでもよかった。
恋愛って、面倒くさい。
心底そう思うようになっただけで。
洒落道をぶらぶらしているうちに、ふとある店に目が止まる。
こじんまりとした店構えで、外観は白、中は恐らく木造の茶色で統一されているのだろう。
ガラス越しに見えるディスプレイには、様々な雑貨が可愛らしく並んでいる。
少しだけ。
吸い寄せられるように、扉に手をかけた。
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