二章 別れとは

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「本日は誠に有り難う御座いました。 このような言葉があります。 『出会いは別れの始まり 別れは出会いの始まり』という言葉が… この別れは新たな出会いの始まりなのでしょう。 けれども、その出会いにも別れが来る。 その次には出会いが… 新たな出会いを迎える私達 また、故人にも…きっと…いつか、会えるはずです。 きっと……きっと…… 皆さんに…幸あれ 本日は本当に有り難う御座いました」 ひいばあは涙ぐみながらそう言った 「ひいばあ、ドラマの台詞…でしょ、あれ」戻ってきたひいばあに私は微笑みながら言った 「よく…わかったわね。 けれども、本当にそういうものなの人生は」 まだ幼かった私には その言葉が言い訳の様に聞こえて…理解できなかった
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