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2300年人類は宇宙に進出した。
なぜなら、ある活動家の男がこう言ったからだ。
「この地球は、まもなく滅んでしまうでしょう。その前に、我々は地球に休息を与えてやらねばなりません。
その方法とは、人類を全て、宇宙のコロニーに移民し、地球から、人類が一人残らず出て行くという方法です。
次に、私からのお願いです。皆さんは一人残らず、この意見に賛成していただきたい。賛成しない場合は手段をえらばず、制裁を加えさせていただきます。
これは、冗談ではありません。
皆さんの懸命なご判断を期待しています。」
そのすぐ後に戦線はひらかれた。
しかし、この戦争はすぐに収まるだろうと思われていた。
しかし、予想外の結果が待ち受けていた。
なんと、世界連合軍が敗北したのだ。
理由は明白だった。その男の後ろには、大国アメリカと同盟関係の日本が合併し、新たに建国された国『ガリリア』がついたのだ。この国に勝る戦力は世界連合軍にはなかった。
最大の理由は、ガリリアが開発した新たなタイプの兵器。人が着る様な兵器で、それは俗にパワードスーツと呼ばれた。
戦闘機より早く、どんな重機よりも強い力をもち、核シェルターよりも強固でアルミニウム並に軽い装甲で覆われ、他国が実用化には程遠かったビーム兵器を実装したその兵器に勝てる筈もなく、連合軍はあっさり敗北したのだ。
結果、地球の人々はその100年後、すべて地球の静止軌道上にあるスペースコロニーに移住した。
ガリリアはすぐさま最高評議会を設立。ガリリア軍の最高司令官を総帥に、7隊に別れていた部隊の隊長を元帥にした。
始まりの男は、最高評議会とは別に中央政府を組織し、政治体制を整えた。この中央政府は、最高評議会と同じ力を持つ機関と決められ、軍と政府に権力が二分された。
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