第二章

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次の日A、S、SSの試合が行われた。 やはり前日と比べると高度な試合内容になっている。 そしてSSのオズの試合。 オズと対戦相手の2年生がステージに上がる。 「君が1年生のトップのオズ君だね?」 「はい!」 「昨日はキミとエルト君の友情に感激したよ。」 「あ、いや、そんな。」 「手加減はしないよ。 僕は2年のトップとして全力でキミにかつよ。 そうだ…僕の名前はアルウェス・クーグ。 よろしくね?」 「はい、よろしくお願いします!」 《始め!!》 最初に動いたのはオズ。 「闇よ!全てを壊す矢にならん!『ダーク アロー』」 4本の黒い矢がアルウェスに向かう。 アルウェスは軽いステップでかわすと武器の槍を構え突っ込む。 槍にはいつの間にか雷の武器属性付加がされていた。 オズは一瞬で体制を低くすると槍の柄を蹴り上げた。 それと同時にナイフを投擲する。 アルウェスはそれをなんとかよけると距離を取った。 その瞬間オズは胸から銃を取り出し撃つ。 弾は見事にアルウェスの両手に当たりアルウェスは槍を落とした。 「チィッ!!雷よ龍となりて激しく踊れ!『サンダー ドラグーン』」 激しく暴れまわる雷でできた龍がオズに向かう。 オズは一本のナイフを取り出すと龍に向かって投げた、すると一瞬雷がナイフに帯電し動きをとめた、その一瞬にオズはアルウェスの額を打ち抜いた。 アルウェスは気絶。 そしてアルウェスが気絶すると同時に龍は掻き消えた。 「ーっぷふぁ~!!やったぁ!!」 《勝者オズ!》 なんとオズは2年トップに勝ってしまった。 オズの戦闘センスは良く、カオルも感心した。 そして閉会式。 今回MVP選手には學園理事長、ならびに審査員であるシェリドグラス公、エアディリアス公の出来ることなら何でも一つだけ望みを叶えるという事になっている。 「では、私、理事長のラナ・サレナが発表します。 今回のMVPは…オズ君です!」 会場に拍手が巻き起こる。 「オズ君、あなたの望みは何でしょうか?」 ラナがニコリと笑いながらオズに問いかける。 「…オレの望み…」 オズは壇上に上がってから少し考える。 「オレの望みは…この學園最強のクラス、SSー5の皆さんの戦いをみたいです。」 「ですってよ?カオルちゃん達?」 SSー5のメンバーは少し苦笑していた。
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