彼と私と初登校…

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―――――――― 有希ちゃんへ 明日一緒に登校しよ? ―――――――― どういうつもりなんだろ。 学校で 10本の指に入るモテ男から密かに思われていたなんて現実にあるわけない。 友達とトランプしてた様子だったから、多分きっと罰ゲームか何かでわたしに声を掛けてきたのだろう。 あそこは多分…真っ赤になってうろたえなきゃ駄目だったのだろうなぁ。 自分を知ってるわたしをソレをわかってて、彼(彼等かな)の悪戯にアッサリ乗っかった。 女の子はみんな自分を好きになるといった自信満々な彼の顔がただ気にくわなかったのかもしれない。 存在すら知られて無さげなわたしが、彼の企みに乗せられることで、みんながどんな顔をするか見てみたかったのかもしれない。 少なくとも彼の間抜けな顔は見れた訳だし。 《一緒に登校しよ?》 これは多分…噂にしたいのかな。 暇な人だな。 ポチポチ返事を返しながら、 ちょっとワクワクする気持ちになるのを自分は許した。
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