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「ま、いいか」
駐車場に車を停めて、私達はおりた。
黄色と緑の看板が懐かしい。
小さな田舎町に、唯一ある小さなファミレス。
麦に会いによくきたなあ。
「行こうぜ」
と悠真が階段をかけあがる。
「いらっしゃいませ」
と店員さん。
「四名様ですか?お煙草はお吸いになりますか?」
先頭にいた悠真が、真っ先に私を見た。
「えっと…………」
言葉につまった私におかまいなく
「喫煙で!」
と香代子が言った。
「では、こちらへどうぞ」
店員さんが奥の席に案内する。
みんなが席につき、私はグラスをとりにすぐ立ち上がった。
ドリンクバー付きなのが、このファミレスのいいところだ。
「何がいい?」
「俺コーラ!」
「お!瑛梨菜にしては、気がきくじゃん。じゃあ、ジンジャーエール」
「私珈琲で」
はいはい。と私はドリンクをとりに向かった。
私にしては、気がきく………ねえ?
私はにやにやしながら、コップにジンジャーエールを注いだ。
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