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「皮肉か…?」
「いやね…そんなんじゃないけどさ…私も、そんなんだったから…分かるっていうか…」
「…相談があるなら後でメールしろよ…学校だと目立つ。」
そう言って横を通り過ぎる僕にオガワは笑い掛けた。
ありがとうと言って、僕を追い越してオガワは教室へと入る。
複雑な気持ちだ。小学校からの同級生とは言え、こんな喋ったのは初めてだ。
そして僕が…
「…人生を楽しんでいない、か…やなこと言うよな…」
そのあと直ぐに予鈴が鳴って僕は急いで教室へ駆け込んだ。
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