6月19日

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「ジ~ン~」 コウの声。後ろから刺すような視線。 ―いや、これは違うんだ とも言えず…自分の度胸の無さに呆れながら、どうしたらいいのか分からずに流れに身を任せていた。 「………はあ………」 僕は右手で頭を抱え、オガワの腕を振りほどこうとするが、動かない。 え?力、強くないですか? 「離さないわよ。ジン」 「マジすか。やめていただきたい。」 「い・や・よ」 そんな下らない会話をしていると不意に俺の後ろに気配を感じた。 人間とは違う。 異様な威圧感。
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